【書籍名】 太閤記
【著者】 司馬遼太郎
【ジャンル】 歴史小説
【面白度】 ☆
【主観的評価】
卑賎な百姓の家に生まれ、織田信長のもとで身を粉にして働くことにより武将になり、信長の死後、千載一遇のチャンスをものにして「天下人」にまで昇り詰めた豊臣秀吉の生涯を描いた作品。
人心を捉える才覚と卓越したコミュニケーション能力、そして強運によって、天下統一を成し遂げた秀吉。
我が国を歴史上初めて統一したのが、由緒ある武家出身者ではなく、貧しい門地出身者であったことは、いまだに多くの日本人の心底に存する「半官びいき嗜好」と関係があるのかも知れない。